2025/11/26
あまりにもだったので気になって確認。
まず予告編。過去の成功作のカットを続けざまに差し込み、宣伝コピーを挟んでようやく本作主人公が登場。今作に自信があったらまずやらないんじゃないのこの構成。そして主人公。力強さを感じるカットで主人公の見た目は悪くはないのだが画面の色調が暗い。それもあって髪色はピンクなんだろうか。テーマが復讐劇なんだからという話だとしても、ぱっと見少なくとも子供は興味が湧く感じがしない。このあとのシーンも同様でなんだか重苦しい。唯一明るいシーンといえば渋谷のダンスだが唐突すぎて意味が分からない。戦闘パートもなんというかこう、惹きこまれるようなカットがない。 総じて、見たい、という気持ちを喚起できていないような気がする。そもそも復讐劇というテーマで過去のヨーロッパという設定がどうなんだ。大半の家庭において話題性がないのではないだろうか。
正直既に答えは出ているような気がするとはいえ、これだけでは爆死の理由にはなってもあれだけディスられているのはわからない。ということで見てきた。
~~~~以下ネタバレ長文~~~~
全体的に動意付けが浅い。主人公が復讐に走るのはわかるがなぜあのタイミングなのか。そして相手側もなぜ排除していないのか。いつでもできるだろ。間に挟まるトレーニングと成長のシーン、淡々と一人で鍛えていて苦難を乗り越え執念を燃やし続けた感じがない。そして死の国?とやらに落ちたあとに唐突に現れるばあさん。いやちょっと、、説明キャラでもないし傍観者にしても妙に超越した存在感だけだして全くわからない。そして現代東京からの若者男性との出会い。ボーイミーツガール雑すぎ。全ての時代、全ての死者がというならもっと多様な人間がいるんじゃないのか。旅の過程で惹かれあう流れは自然だしよいと思うが、少なくとも男側にそういった描写がほぼないまま突然の歌。そして突然の現代東京。そんでもってさらに謎のダンス。あれが中世ヨーロッパで復讐に生きてきた女性のなりたかった自分なのか?それとも本人ですら気づかなかった内なる憧れの具現化なのか。到底わからない。そしてついに敵本拠地に到達する。俯瞰での大規模戦闘を雰囲気で表現。味方軍がわりとあっさり押し勝ったようなのできっとおそらく相当の兵力差があったに違いない。本城に乗り込むも既に敵が逃走済みなのはよいが、主人公を抹殺したいならなんらかの仕掛けはあるんじゃないのか。そのまま山を登り始め突然の噴火。結構な規模だ。しかしみな登山をやめない。なんでだよ。完全に生存が無理なレベルにしか見えないのに。しばらく溶岩カットが続き、なんとなく固まっている描写が増えたあたりで主人公は雪山登山になる。いやさっき溶岩流れていただろ。何か月たったんだ。登り切った先はまさに剣が峰。映像的には美しいが、噴火してた山じゃないのかよ。火口だとしたら噴火の規模はあんなもんじゃない。そして隠れる場所などないところから敵の中ボス役残り二人が登場。主人公ピンチ、というところで呼ばれてもいないのに途中で倒してきた敵役が味方として登場。本当どこにいたの。この中ボス的な相手が全部で四人いて、これが父親の直接の仇でもある。それぞれ冒頭と中盤に一人ずつ戦っていて主人公が勝つのだが、なんというかカタルシスに欠ける。のでここで味方として出てきても盛り上がらない。相手の二人もここまでろくな描写がなく、強さや悪さを何も感じない中あっさりとやられる。かくして主人公は無事に門への階段にたどり着く。この階段シーン、何カットかあるが画は好き。ただこの時点ではまだ復讐に燃えているはずの主人公の雰囲気じゃない。登りきるとそこは沖縄の海のような場所から陸地に上って獣道のような道を進み、とうとう大ボスとのご対面。いや正確には対面はまだせず、後ろから近寄って切り殺そうとしたところで主人公に迷いが生じ雄たけびをあげて逡巡する。まあそれでなんやかんやあって主人公が勝つわけだが、ここでまた冒頭のばあさんが登場。そうだろうね。生きている人間は一人しかいないみたいな感じで主人公と若者男性がごちゃごちゃした後に主人公が生きる者として空に浮いていき別れ際のキス。そんでばあさんが生きるとはなんだ、人間とはなんだ、みたいな深そうなセリフを吐く。ここまでの展開でそんなことは考えないだろ。そんな深い人物描写はどこにもなかったし感情移入したくなる登場人物もいないのに。この後は生き返ったあとのエピローグ。実母なのか継母なのかわからないがヒステリーのシーンがあったのはよいと思った。しかし女王戴冠後の訓示?みたいなシーンは。群衆が多すぎる、そして遠すぎる。主人公とモブの会話があるのだが聞こえるわけない距離だ。会話の内容も王が変わる、国が変わるというときにしては陳腐かつ実感がわかない。もうちょっとなんとかならなかったのだろうか。最後は主人公が一人でたたずむシーンで唐突に歌い始めるとそのフレーズがそのままエンディングテーマでスタッフロールが始まる。とりあえず作品に無理やり入れている時点で歌を売りたいのはわかった。
ほかにも細かいところでなぜ?えっ急にどうしたの?みたいなところが多すぎる。全体の雰囲気は予告編ほど暗いと感じなかったのは意外。思い出してみても明るさがあるのは最初のほうぐらいなのに。本当のテーマと世界観はわからないが、仮に中世ヨーロッパをベースに復讐劇をしてその流れで主人公の成長と生きる意味を問いたいのならば。前半を死の国に落ちるまでに使い、敵がいかに極悪で周りを固める役もどういった人物なのか描写しきる。ここがないとこの後の戦いに重さと必然性が足りずに感情移入しにくい。寝返るところの伏線もまいておきたい。また主人公がどれだけの時間を復讐にかけてきたのか、その思いの強さがどれほどなのかもしっかり入れないと最後の葛藤に共感できない。全体的に主人公の生きる時代の状況や価値観をもっと丁寧に説明したい。前半はスロー、後半はテンポよく。中盤の歌は無しにしたいがいれろというならばまるっと一曲BGMとして流しながら旅の過程を描く。よくあるやつだね。その中で主人公と若者男性の距離感がかわっていく描写をしていけばなんとかなる。敵本拠地の戦闘シーン。味方側は劣勢で敗走する展開のがよい。その中を縫って主人公たちだけが本丸にいくのだ。火山は特に商業的理由はないだろうし尺が全く足りないだろうから全部カット。普通に雪山でよい。階段の手前で最後の中ボス戦闘になるのはそのまま、ただしここが大きな盛り上がりになるようにもっと時間を使い戦闘シーンもなんというかこう、中二病患者がかっけえと思うようなシーンは必須。最後はまあ同じでも。ただし、ばあさんは冒頭含め存在自体全カット。このキャラなしで主張を伝えたい。あと謎の現代ダンスも全カット。全く理解できない。エピローグは群衆との会話なし、主人公のセリフのみ。それで不安と怒りを持つ群衆の表情が晴れ、徐々に盛り上がっていく流れで。スタッフロール前の最後、もちろん歌はいらない。若者男性に直してもらうも残った傷をみて力強く空を見上げてfin。これなら色々あったけどこう生きていくのよ私はという表現は伝わるのではないか。
どうだろう、やっぱり根本からかえないと面白くなさそう。。
追記。
各種批評記事見てるとフェミニストのみなさんが女性観に問題ありと指摘している場合が多い。個人的に違和感はあったがまあ。主人公が怪我をして若者男性が治療にあたるシーン、どちらかといえばAED問題に絡めたのかなと思った。同時にこの作品にはいらんだろとも。最後の生きたいといえ、のところは唐突すぎて何?行きたいと思えば生きられるの?なんで?みたいなほうが強かった。このシーンの生きたいは繰り返しやるのでネットミームとかで先行事例あったっけ?とか思ってた。ワンピースは思い出したけど状況全然違うよなあと。一番違和感があったのは別れのキスシーン。若者男性は虚無になるということで生と死の別れの演出としてふさわしいという判断だと思うが。全く劇中のキャラに共感できないままだったせいか、そんなに好きだったのかしらなかったよという疎外感を感じた。
まず予告編。過去の成功作のカットを続けざまに差し込み、宣伝コピーを挟んでようやく本作主人公が登場。今作に自信があったらまずやらないんじゃないのこの構成。そして主人公。力強さを感じるカットで主人公の見た目は悪くはないのだが画面の色調が暗い。それもあって髪色はピンクなんだろうか。テーマが復讐劇なんだからという話だとしても、ぱっと見少なくとも子供は興味が湧く感じがしない。このあとのシーンも同様でなんだか重苦しい。唯一明るいシーンといえば渋谷のダンスだが唐突すぎて意味が分からない。戦闘パートもなんというかこう、惹きこまれるようなカットがない。 総じて、見たい、という気持ちを喚起できていないような気がする。そもそも復讐劇というテーマで過去のヨーロッパという設定がどうなんだ。大半の家庭において話題性がないのではないだろうか。
正直既に答えは出ているような気がするとはいえ、これだけでは爆死の理由にはなってもあれだけディスられているのはわからない。ということで見てきた。
~~~~以下ネタバレ長文~~~~
全体的に動意付けが浅い。主人公が復讐に走るのはわかるがなぜあのタイミングなのか。そして相手側もなぜ排除していないのか。いつでもできるだろ。間に挟まるトレーニングと成長のシーン、淡々と一人で鍛えていて苦難を乗り越え執念を燃やし続けた感じがない。そして死の国?とやらに落ちたあとに唐突に現れるばあさん。いやちょっと、、説明キャラでもないし傍観者にしても妙に超越した存在感だけだして全くわからない。そして現代東京からの若者男性との出会い。ボーイミーツガール雑すぎ。全ての時代、全ての死者がというならもっと多様な人間がいるんじゃないのか。旅の過程で惹かれあう流れは自然だしよいと思うが、少なくとも男側にそういった描写がほぼないまま突然の歌。そして突然の現代東京。そんでもってさらに謎のダンス。あれが中世ヨーロッパで復讐に生きてきた女性のなりたかった自分なのか?それとも本人ですら気づかなかった内なる憧れの具現化なのか。到底わからない。そしてついに敵本拠地に到達する。俯瞰での大規模戦闘を雰囲気で表現。味方軍がわりとあっさり押し勝ったようなのできっとおそらく相当の兵力差があったに違いない。本城に乗り込むも既に敵が逃走済みなのはよいが、主人公を抹殺したいならなんらかの仕掛けはあるんじゃないのか。そのまま山を登り始め突然の噴火。結構な規模だ。しかしみな登山をやめない。なんでだよ。完全に生存が無理なレベルにしか見えないのに。しばらく溶岩カットが続き、なんとなく固まっている描写が増えたあたりで主人公は雪山登山になる。いやさっき溶岩流れていただろ。何か月たったんだ。登り切った先はまさに剣が峰。映像的には美しいが、噴火してた山じゃないのかよ。火口だとしたら噴火の規模はあんなもんじゃない。そして隠れる場所などないところから敵の中ボス役残り二人が登場。主人公ピンチ、というところで呼ばれてもいないのに途中で倒してきた敵役が味方として登場。本当どこにいたの。この中ボス的な相手が全部で四人いて、これが父親の直接の仇でもある。それぞれ冒頭と中盤に一人ずつ戦っていて主人公が勝つのだが、なんというかカタルシスに欠ける。のでここで味方として出てきても盛り上がらない。相手の二人もここまでろくな描写がなく、強さや悪さを何も感じない中あっさりとやられる。かくして主人公は無事に門への階段にたどり着く。この階段シーン、何カットかあるが画は好き。ただこの時点ではまだ復讐に燃えているはずの主人公の雰囲気じゃない。登りきるとそこは沖縄の海のような場所から陸地に上って獣道のような道を進み、とうとう大ボスとのご対面。いや正確には対面はまだせず、後ろから近寄って切り殺そうとしたところで主人公に迷いが生じ雄たけびをあげて逡巡する。まあそれでなんやかんやあって主人公が勝つわけだが、ここでまた冒頭のばあさんが登場。そうだろうね。生きている人間は一人しかいないみたいな感じで主人公と若者男性がごちゃごちゃした後に主人公が生きる者として空に浮いていき別れ際のキス。そんでばあさんが生きるとはなんだ、人間とはなんだ、みたいな深そうなセリフを吐く。ここまでの展開でそんなことは考えないだろ。そんな深い人物描写はどこにもなかったし感情移入したくなる登場人物もいないのに。この後は生き返ったあとのエピローグ。実母なのか継母なのかわからないがヒステリーのシーンがあったのはよいと思った。しかし女王戴冠後の訓示?みたいなシーンは。群衆が多すぎる、そして遠すぎる。主人公とモブの会話があるのだが聞こえるわけない距離だ。会話の内容も王が変わる、国が変わるというときにしては陳腐かつ実感がわかない。もうちょっとなんとかならなかったのだろうか。最後は主人公が一人でたたずむシーンで唐突に歌い始めるとそのフレーズがそのままエンディングテーマでスタッフロールが始まる。とりあえず作品に無理やり入れている時点で歌を売りたいのはわかった。
ほかにも細かいところでなぜ?えっ急にどうしたの?みたいなところが多すぎる。全体の雰囲気は予告編ほど暗いと感じなかったのは意外。思い出してみても明るさがあるのは最初のほうぐらいなのに。本当のテーマと世界観はわからないが、仮に中世ヨーロッパをベースに復讐劇をしてその流れで主人公の成長と生きる意味を問いたいのならば。前半を死の国に落ちるまでに使い、敵がいかに極悪で周りを固める役もどういった人物なのか描写しきる。ここがないとこの後の戦いに重さと必然性が足りずに感情移入しにくい。寝返るところの伏線もまいておきたい。また主人公がどれだけの時間を復讐にかけてきたのか、その思いの強さがどれほどなのかもしっかり入れないと最後の葛藤に共感できない。全体的に主人公の生きる時代の状況や価値観をもっと丁寧に説明したい。前半はスロー、後半はテンポよく。中盤の歌は無しにしたいがいれろというならばまるっと一曲BGMとして流しながら旅の過程を描く。よくあるやつだね。その中で主人公と若者男性の距離感がかわっていく描写をしていけばなんとかなる。敵本拠地の戦闘シーン。味方側は劣勢で敗走する展開のがよい。その中を縫って主人公たちだけが本丸にいくのだ。火山は特に商業的理由はないだろうし尺が全く足りないだろうから全部カット。普通に雪山でよい。階段の手前で最後の中ボス戦闘になるのはそのまま、ただしここが大きな盛り上がりになるようにもっと時間を使い戦闘シーンもなんというかこう、中二病患者がかっけえと思うようなシーンは必須。最後はまあ同じでも。ただし、ばあさんは冒頭含め存在自体全カット。このキャラなしで主張を伝えたい。あと謎の現代ダンスも全カット。全く理解できない。エピローグは群衆との会話なし、主人公のセリフのみ。それで不安と怒りを持つ群衆の表情が晴れ、徐々に盛り上がっていく流れで。スタッフロール前の最後、もちろん歌はいらない。若者男性に直してもらうも残った傷をみて力強く空を見上げてfin。これなら色々あったけどこう生きていくのよ私はという表現は伝わるのではないか。
どうだろう、やっぱり根本からかえないと面白くなさそう。。
追記。
各種批評記事見てるとフェミニストのみなさんが女性観に問題ありと指摘している場合が多い。個人的に違和感はあったがまあ。主人公が怪我をして若者男性が治療にあたるシーン、どちらかといえばAED問題に絡めたのかなと思った。同時にこの作品にはいらんだろとも。最後の生きたいといえ、のところは唐突すぎて何?行きたいと思えば生きられるの?なんで?みたいなほうが強かった。このシーンの生きたいは繰り返しやるのでネットミームとかで先行事例あったっけ?とか思ってた。ワンピースは思い出したけど状況全然違うよなあと。一番違和感があったのは別れのキスシーン。若者男性は虚無になるということで生と死の別れの演出としてふさわしいという判断だと思うが。全く劇中のキャラに共感できないままだったせいか、そんなに好きだったのかしらなかったよという疎外感を感じた。
(19:00)








